心の通うモノ
手の温もり
血の通う
脈々としたモノ
愛でる歓び
「このどうしようもないモノ」
どうしようもないから
どうにかしたい
この日の為にただひたすらに
情熱を
傾けてきました
店主が命を懸けて創る
店主の生涯をかけても世に残したかったモノ
後世に残す
一大プロジェクトとして取り組んでいる
奈良発「幻の布」
【奈良晒し】
この素晴らしき織物は
世の中に知られる事となり
認められ
多くの人の目に焼き付き
心を奪われるに値するものだと
心込めてご紹介させていただきます
モノ作りの大変さは
こんな時
肺腑にしみ入る
構想から既に3年
この一大プロジェクトは
未だ未だ
思うようには進んでいないのです
本質を追求し
一途な想いが
突き動かされて
そしてようやく
第一弾が大切なお客様の元へ
届けられました
同時に創り手さんからの
ご好意でいただいた帯を
当店女将は
これを万感の思いで結ぶのです
いつになく はしゃいで
決して煌びやかではなく
しかし【尊い】と言える
情熱を注ぎ続けて存在する帯
華やかなものではなく
人の手の温もりと魂の叫びが
織込まれ浸透していく
そんな感じです
その表情は素朴で
だけど
力強い
さて人が感動する
とはどう言うことなのか?
感情は刺激されて
思わぬ方向へと動きだすこととなる
最初にご予約を戴いたお客様は
とてもエレガントな方
この織物の様にざっくりとした
表情を好まれるとは予想さえできない
しかしながら
店主の想い
奈良晒に注ぐ熱いその情熱に
『誰よりも最初に欲しい』
『一番に手に入れたい』
と言わしめてしまう
縄文時代からある
日本最古の繊維
大麻はかつて日本のスタンダードでした
1万年以上の昔から
日本人は大麻という
「農作物」
を衣食住に利用してきたのです
繊維を布や魚網に加工し
ほんの70年ほど前まで
大麻は日本人にとって
非常に身近な存在だったのです
「奈良晒」は良質の高級麻織物です
江戸時代に入って
奈良町にとって主要な物産となり
隆盛期であった江戸中期には
奈良町の住人の9割ぐらいは
何等かの意味で
奈良晒に関係していたと
いわれるほどだったようです
「多聞院日記」で
天文18年(1549)に
晒の関係記事が出ています
室町時代後期には
既に苧麻を用いた麻織が生産されていて
商品生産としての奈良晒業が
成立したのは江戸時代になってからの事
徳川幕府の御用達品として
認められたことが
奈良晒の名声を高めることになり
武家や町民の贅沢品として
裃や夏のひとえものとして
用いられていました
しかし明治維新後は需要が激減し
その後、麻織物や絹・木織物の続出により
晒業者は徐々転業や廃業に追い込まれました
そして現在では
伝統工芸の分野として
小規模に生産されているにすぎません
徳川家康の上意によって
「南都」の朱印が押されてきた
「奈良晒(ならさらし)」
実は
「麻の最上は南都なり」
と評されるほどの質のよさなのです
21の工程で手間をかけ
人の手の温もりと
その情熱は今後も
多くの人の心を揺らし続けるであろうと
今日も又
ひと織
ひと織
名も無き人の手で織られてゆくのです
店舗名 | 帯ときもの やまぐち |
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電話番号 | 0743-78-8834 0120-807-858 |
住所 | 〒630-0123 奈良県生駒市真弓南1-6-1 |
アクセス方法 | 奈良北高校バス停前 駐車場5台完備 |
営業時間 | 10:30~19:00 ※イベント日は10:00開店 (最終日18:00閉店) |
定休日 | 日曜日・祝日 ※イベント日は営業 |
アクセス方法 | 奈良北高校バス停前 駐車場5台完備 |